Field Appo


ライフコーチング
CASE vol.1
ここでは、私がまだ、コーチングを仕事にしようかどうか迷ってた頃の話をします。
コーチングやカウンセリングの勉強はしていたのですが、まだまだ経験不足、自信がなかったんですね。
でも、今振り返って見ると、「あ~、 あれはコーチングだったな~」と思えた出来事です。長文になりますが、どうぞお付き合いください。
製造工業関係の会社で現場担当だったKさんは、ある時管理職の辞令をうけた。
慣れないし不向きだと思っている仕事。でも、やりたくないけど収入のためにはやらざるを得ないっていう葛藤を抱えながら頑張っていたが、疲労と心労で体調を崩し、時折会社を休むようになり最後には入院するにまでなった。
Kさんと私の出逢いはそのころだった。
ある人の紹介で会ったKさんとは馬が合い一緒に登山に行くようになった。
その頃のKさんは背中が丸まり、実年齢より老けて見えた。
元来無口で人間関係に不器用なKさん。
こちらから話しかけないとなかなかしゃべってくれない。
そんなKさんに山で話す私の言葉は、自然のフィールドでの解放感、清々しさも相まって効果があったと感じる。
少しずつ口を開いてくれるようになり、仕事場での人間関係の窮屈さ、管理職には向いてないということなどの悩みを打ち明けてくれるようになって行った。
山では私の実体験を話した。
自分も会社での人間関係に悩み「鬱」になったこと、そして、その「鬱」が治った要因は、本当の自分と向き合ったことなど思い切り胸襟を開いた。
そんなことを続けているうちにある日Kさんの方から、
「目崎さん、俺、辞表を出そうと思う! 自分の路に気づいた!」とあった。
「以前からそれを感じていたけどその思いに蓋をしていた」と。
「それに向き合おうと思った」と。
私は万歳をして彼と握手を交わした。
とても嬉しくとても清々しかった!!
自分の「路」に進み始めた頃のKさん
(向かって左)と私